こんばんは!本日はジブリ長編アニメシリーズ「風立ちぬ」のネタバレ・キャストをご紹介していきます。
予告編はこちら↓
キャストはこちら↓
里見菜穂子 瀧本美織
本庄 西島秀俊
黒川 西村まさ彦
里見 風間杜夫
二郎の母 竹下景子
堀越加代 志田未来
服部 國村隼
黒川夫人 大竹しのぶ
カプローニ 野村萬斎
以下からネタバレですので、ご注意ください。
主人公の「堀越二郎」は裕福な家庭に生まれ、勤勉で優しく飛行機が好きな少年だった。二郎は飛行機が好きだったが、近眼だったためパイロットになれないことを自分でも理解していた。そんな二郎は英語の飛行機雑誌を借りてくる。イタリアの有名な飛行機技術者『ジャンニ・カプローニ』が載っていて、いつしか夢に登場するのだった。
近眼も飛行機の設計はできるかと、二郎はカプローニに問うてみると、カプローニは自分も飛行機を操縦できないと答える。彼は目を輝かせて、「パイロットに向いている人間は他にたくさんいる」といった。「飛行機は戦争の道具でも商売の手立てでもないのだ。飛行機は美しい夢だ。設計家は夢に形を与えるのだ!」夢から覚めた二郎は飛行機の作り手を志すと決める。
二郎は飛行機の技師となるため東京の大学に入学していた。帰省していた実家から東京に戻る途中、一人の少女とその女中に出会う。次の瞬間、地面が揺れ関東大震災が起こる。混乱の中、二郎は女中のお絹を助けてから立ち去る。
二年後、助けた女中が訪ねてくるが、二郎は不在で入れ違ってしまう。二郎宛に荷物が届いて中を開けてみると新品のシャツを手紙が入っていたのだった。
二郎は名古屋の三菱内燃機株式会社に就職する。世間は仕事を求める人たちがあふれ、銀行の取り付け騒ぎにも大勢の人が押し寄せていた。入社早々、上司は飛行機の主翼に取り付ける金具の設計を二郎に命じる。
その後、陸軍が視察に来ている中「隼」のテスト飛行が行われたが、機体は限界を超えて壊れてしまう。テスト飛行は失敗に終わったのだった。
肩を落として帰宅する途中、駄菓子屋で「シベリア」を買った。ふと前を見ると3人の兄弟が立っていた。だが子供たちは逃げるように立ち去ってしまう。
シベリアって聞きなれないお菓子ですが、こんな感じ↓
三菱がユンカース者の爆撃機を作ることになっていたため、会社からの推薦でユンカース社を視察に向かった。二郎達は飛行機の美しさだけではなく、技術に興奮していた。
その一方で日本は20年遅れているといらついた様子だった。
本社から連絡が入り、二郎は西回りで帰国し他のヨーロッパ諸国を視察する。その道中列車の中で二郎は夢を見ていた。カプローニは「私の引退飛行に招待しよう」と言って、二郎は目の前に現れた巨大爆撃機に乗り込んだ。飛行機を見たカプローニは『美しい夢だ』と言った。
昭和七年、二郎は新型艦上戦闘機の設計主務者に抜擢される。海軍の母艦を視察に行くが、日本の技術は明らかに遅れていた。艦上戦闘機は完成するが、不恰好な機体であった。飛び立つも空中分解してしまう。まともに離陸や着陸ができない状態だった。
二郎は軽井沢で休養をとることに。そこで、助けた少女である菜穂子と再会する。感極まった菜穂子は涙を流して再会を喜ぶ。その夜二郎はホテルのレストランでドイツ人・カストルプに話しかけられる。カストルプは二郎の仕事が設計者である事を言い当て、「ここは忘れるにいいところです」と言った。「中国と戦争してる、忘れる。」「満州国を作った、忘れる」「国際連盟を抜けた、忘れる」「日本、破裂する。ドイツも破裂する」
菜穂子と会食の約束をしていたが、菜穂子の父がやってきて体調がよくないので会食はキャンセルになった。菜穂子との交流の中で二郎は、徐々に英気を取り戻す。菜穂子に恋をしていた二郎は菜穂子の父にお付き合いを認めてくださいといった。
菜穂子は結核にかかっていたが、二郎は一歩も引かず婚約する。そして、結核を治したら結婚することを約束して分かれる。
仕事に追われていた二郎に菜穂子が喀血(かっけつ)したという電報が届く。東京に向かい、二郎と菜穂子は再会するが、重要なプレゼンを明日に控えていた二郎はその日のうちに名古屋にとんぼ返りする。
菜穂子は結核を治す為に高原療養所(昔のホスピスみたいなところですね。。)にいくことを決める。しかし、二郎からの手紙を読む中で感極まってしまい、菜穂子は療養所を抜け出し二郎に会いに行く。自分は完治しないことを悟り、残りの時間を二郎と過ごすためだった。
そして、上司夫妻を仲人にささやかな結婚式を上げ、同じ屋根の下で暮らす。二郎は菜穂子に見守られながら零戦の原型となる新型艦上戦闘機の設計図を完成させる。テスト飛行は大成功だった。菜穂子はその日に置手紙を残してそっと療養所へと戻るのだった。好きな人に美しいところだけを見せて去った。上司夫妻や二郎の妹は菜穂子の気持ちを汲み取り、そっとしておいてあげましょうと送り出すのだった。
こうして日本は焼け野原となった。二郎は夢でカプローニと出会う。夢の中をあの零戦が飛んでいく。カプローニはそれを見て「美しい、いい仕事だ」と告げる。二郎は一機も戻っては来なかったと付け加えた。
カプローニはここで待っていた人がいると告げる。遠くに菜穂子が現れ、生きてと告げてから消えてしまう。二郎は声を震わせて、何度も礼を告げる。
「君は生きねばならん…その前に、寄っていかないか?…いいワインがあるんだ」二人は夢の草原を歩き出し、物語は終わる。