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億男 / ネタバレ・あらすじ・キャスト

こんばんは!本日は億男のネタバレ・キャストをご紹介します。

 

予告編はこちら↓


「億男」予告編

 

 

キャスト

一男(佐藤健

万佐子(黒木華

あきら(池田エライザ

九十九(高橋一生

百瀬(北村一輝

千住(藤原竜也

十和子(沢尻エリカ

 

 

夜のパーティ会場の中に、地味で場違いな男が紛れ込む。物語の主人公・一男だ。落ち着かない様子で携帯電話を見ている一男に一人の女性が近づき、一男の携帯を取り上げラインを勝手に交換する。困惑しながらも怒りをあらわにする一男だったが、その女性は「消去したら殺すよ!」と言い放ち一男の元を離れる。一男の携帯に登録されたのはあきらという女性だった。一男とあきらのやりとりを見ていたパーティの主催者と思われる男が、一男の元に近づき「楽しんでる?」と声を掛ける。一男の親友の九十九だ。愛想の無い返事をする一男を見て、九十九はその場を離れる。そして中央のステージに上がると女性のハイヒールの取り上げ、そこになみなみと酒を注ぎ、飲み干した。九十九は、一男を指さしもう片方の靴の酒を飲むように煽る。一男はそれを受けステージに上がると酒を飲み干し、場は一気に盛り上がる。

 

有頂天になる一男を確認した九十九はパーティ会場を離れ、別室に移動するとその部屋にある大きな金庫を開け、その中に保管されている大量の札束を大きなカバンに詰め始める。翌朝、床に倒れ込むように眠っていた一男が目を覚ますと、昨夜の盛り上がりが残っているパーティ会場にたった一人取り残されていた。一男はあわてて九十九を探すが見当たらない。金庫の中を確認するが、大金は無くなっていた。九十九に電話をかけるが出ることはなかった。

 

行き詰った一男は、昨夜のパーティで一男の携帯に勝手にアドレスを登録したあきらのことを思い出し、あきらを呼び出した上で九十九の消息を訪ねる。しかし、あきらは九十九のことをほとんど知らず、昨夜のパーティーも友達にさそわれて行ったとのことだった。ただ、あきらのネットワークに、九十九の立ち上げたネットビジネス『バイカム』でのつながりを持つ百瀬という人物がいた。百瀬は九十九と共に『バイカム』を立ち上げた一人だが、独自で事業を立ち上げ、莫大な財を築いていた。

 

百瀬を訪ねた一男は、百瀬とあきらに事の経緯を話し始めます。兄の残した三千万円の借金を抱え、昼は図書館司書、夜はパン工場で勤務と借金の返済に明け暮れる生活だった。更にそれが元で妻子にも見放され、別居状態となっていた。妻の元にいる娘と久しぶりの二人の時間を過ごす一男だが、お金がなく商店街のくじ引きの景品の自転車を物欲しそうに見る娘を見ても、何もしてあげることができない。そこへ一人の年配の女性が現れ、自分はいらないからと目の前のくじ引きの引換券を娘に手渡した。自転車を当てることを念じ、福引を回す一男でしたが、二人が手にしたのは数枚の宝くじだった。一男が何の気なしに宝くじの当選結果を確認すると、何と一等の三億円に当選していた。

 

一男は早速、銀行で現金に引き換えますが、その場で銀行員に高額当選者への注意点を執拗に聞かされる。更にネットに掲載されている、高額当選者の当選後の悲劇の人生を知り不安はさらに膨らむ。落ち着かない一男は、部屋の片隅のアルバムを見る。そこで見つけた写真に写っていたのは親友の九十九だった。九十九とは大学時代落語研究会で知り合ったが、長らく連絡が途絶えていた。久しぶりに九十九のことを思い出した一男は実に十年ぶりに九十九を訪ね、三億円の使い道を相談することに。『バイカム』で成功を収め、億万長者になった九十九は都心の大きなマンションに住んでいた。

 

九十九は一男が銀行に預けた三億円を現金化させ、現金を目の前に並べ実物を確認するよう指示する。九十九の目の前に現金を並べた一男に対し、「お金のことをもっとよく知るために先ず使ってみよう。」と言われ、昨夜のパーティへと繋がった。百瀬は一男に、現在の九十九はいろんな事業に手を出して多額の借金を抱えている為、恐らく三億円は戻らないこと。金の価値は人が勝手に決めているだけで、金に翻弄されるのはバカげているということを伝える。そして、九十九の行方を知らないことを。

 

一男はあきらと別れ、翌日から『バイカム』のつながりから九十九の過去を辿ることに。次に一男が訪れたのは、同じく『バイカム』でのつながりを持ち、現在、『ミリオネア・セミナー』という億万長者セミナーを開催する講師をしている千住という人物だった。ここでも一男は九十九や百瀬と同様の投げかけをされる。「本当のお金の価値をわかっている人はほとんどいない。だから自分のような口先三寸で人をペテンにかけるようなことをしていても、それに価値を感じてお金を出す人がいるならそれでいい。それがその人が決めたお金の価値なのだから。」と。そして千住も九十九の消息は知らなかった。

 

最後に一男が訪れたのは、同じく九十九と『バイカム』でのつながりを持ち、九十九の昔の恋人だったという十和子だった。十和子もやはり莫大な財を築いた一人だったが、九十九ではない一般の男性と結婚していた。自分も昔はお金に翻弄されていたが、お金はもちろんのこと、ファッションや食べる物にも全く興味がないという現在の旦那にめぐり逢い、お金の呪縛から解放され、穏やかな日々が送れている。とても幸せだ、と一男に告げる。やはりここでもお金に翻弄されることの愚かさを思い知らされる一男だった。

 

お金の本当の価値について混乱する一男は、九十九との学生時代を思い出していた。落語研究会の入部を機に知り合った九十九は吃音が激しく、普段は流ちょうに話せないものの、何故か落語の演目を語る時だけはとても流ちょうで、その語り口はとても魅力的なものだった。そんな一男と九十九はモコッコへ旅行に出かける。海外でのいろんなカルチャーショックを受ける中で、もともと株式の投資で既に億の資産を築いていた九十九はお金の本当の価値を追求する為、事業を立ち上げる決断をし、その熱い思いを一男に語る。一男がおどろいたのは、その壮大な思いと共に、落語を演じる時と同じように、いつもの吃音が全くない九十九の流ちょうな語り口調だった。そんな九十九が親友のお金を持って逃げたということをにわかに信じられず悶々とする一男だった。

 

しばらくしたある日、一男は妻・万佐子の元を訪れる。そして自分は宝くじに当選し、今現在は手元にないがもうすぐ手元に大金が入るため、借金を返してもう一度やり直そうと切り出す。しかし、万佐子は「あなたは何もわかっていない。借金であなたは本当の幸せの価値を見失ってしまった。もう元には戻れない。」と、一男に預けてあった離婚届けの提出を迫る。お別れの前に、娘のバレエの発表会を見に行き、自分の愚かさを悔いて涙する一男だった。

 

発表会の帰り、一男は呆然と電車の座席に座っていた。電車の扉が開くと、一人の男が一男の隣に腰掛ける。一男がその男に目をやると、その男はなんと九十九だったのだ。困惑する一男に九十九は真相を語り始めた。今回の九十九の行動は、一夜にして大金を手にした一男に訪れる、お金に翻弄される不幸を回避するためのやさしさだったのだ。そして、九十九は一男の「人生に必要なのは、欲するというエネルギーを持ち続ける為の少しのお金」という言葉を聞き、「自身が探し求めていた本当のお金の価値についての最後の答えが見つかった」と言い残し、再び去って行くのだった。

 

残されたのは三億円の入ったかばんと一男だけだった。もう一度、目の前に三億円を並べて、お金を肌で感じた一男は、娘が欲しがっていた自転車を抱えて万佐子と娘の暮らすマンションを訪ねる。学校へ行こうと玄関を出た娘は、自転車を見つけて大喜びする。そしてその自転車に貼られていた「賞金で初めて買った買い物です」という一男のメモを見つけ、万佐子は全てを理解するところで物語は幕を閉じる。